久保田薫コラム

アメリカ スポーツ用品業界史

第1話
ローリングス社
(Rawlings Sporting Goods CO.,Inc.)


1887年ミズリー州セントルイスにジョージとアルフレッドのローリングス兄弟が釣具、猟銃、野球、アメフット、ゴルフ、ポロ、テニス等を中心にした総合スポーツ用品を扱う決して大きいとは言えないがアメリカで最初の通販専門の会社をオープンした。もちろんスポーツ用品のみを扱う通販店としても史上初めての店でもあった。
1898年資本家であったチャールズ シュダーと出会いパートナーシップを結び、工場を建て本格的なスポーツ用品の生産を始める事になった。

これが現在でもスポーツ業界のパイオニアーそして北米最大のスポーツ用品のメーカーとして輝かしい足跡を残してきたローリングス社の発祥である。
野球・バスケットボール・アメフット等の用具及びユニフォーム、1997年からアイスホッケー、バレーボール、サッカー、ゴルフ等の公式球や用具も生産、スポーツウエアー、セーター等の衣類も数多く、各プロスポーツや有名選手のライセンス商品も多種生産し全世界に販売され、用具やボールは多くの大会で使用されている。

1902年にアメリカで最初のショルダーパッドを生産提供し、その後もメジャーカレッジの全てと言っても過言ではないほどの選手に使用され、1920年に誕生した初のプロフットボールリーグでも使用されるようになった。 全天候型の公式フットボールも同時期に生産された。
1906年メジャーリーグのカージナルスに初の野球用のユニフォームを生産し、1907年にメジャーリーグがローリングス社の公認球を使用するようになり、現在も生産を続けている。
1919年カージナルスのピッチャーだったビル ドウクが近代的なグローブのデザインを考案しローリングス社に生産依頼してきた。これが現在メジャーリーガーに愛用されているプロスタイルのグローブの発祥で今も多くのメジャーリーガーに好まれているモデルでもある。

このようにローリングス社はアメリカスポーツを支えてきたと言っても過言ではない。
特にフットボールではプロ向きの高価額のパッド類は別にして現在でも多くの選手に愛用されており、野球界でも現在でもメジャーリーグを支えているメーカーの中心的な存在である。余談ではあるが55年ほど前の日本ではまだ革製のヘルメット、ショルダーパッドが使用されていたが、50年ほど前に初めてローリングス社のプラステイック製のショルダーパッドが日本にも入荷し始め取り合いになったもので、以降ウィルソン社のものなども入荷してきたがローリングスのブランドには勝てず、その後ウィルソン社はヘルメット、ショルダーパッドの生産から撤退し、ショルダーパッドと言えばローリングスと言われるほどの地位を築いていった。

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